その日の深夜、私は会社でひとり残業をしていました。
ふと時計を見ると、時計は穴になりました。
穴の真っ白が闇の中にぽっかりと存在しています。
私の意識は一瞬消えて、次に見えたものは穴の中から見た誰もいないオフィスでした。
私は穴の縁にもたれかかりながら窓の外をみつめて
「外の景色はいつでも同じだな」とぼんやり思いました。