
出て入る壺のこと
温泉につかりながら隣の親子の会話をぼけっと聞いていた。
娘さん(30歳前後くらい)は最近陶芸の一日体験みたいなものに参加したらしい。その体験のテーマは「骨壷を作る」だったようで、もうすぐできあがるんだっと、その骨壷はお父さんにプレゼントするんだっと言ってちょっとはしゃいでらっしゃった。さらに「お母さんのも作ってあげよっか?」とどうやら本気で提案していた。
子を生んだ親が死んでから子の作った壺に入る。
親から出た子が死んだ親を自分の壺に入れる。
なんだか頭がクラクラしてくる。
落語の「あたま山」みたいな構造だなと思いながらちょっとのぼせて長風呂。
(「あたま山」のラストでは、主人公は自分の頭にできた池に飛び込んで自殺する)
あとには何も残らないのかな。
「発つ鳥後を濁さず」という言葉をふと思い出すけどそんな程度のスケールじゃない。
先祖代々死んだら自分の子(の壺)に入る慣わしの一族がいるとすると、これはすごいぞ。
2007年05月08日